京都『蹴鞠(けまり)初め』 (京都の休日686) 下鴨神社では、
天下泰平・五穀豊穣などを願い、
年始に
「蹴鞠(けまり)」が奉納されます。
・・・といっても今年はコロナの影響で中止となりましたが・・・・・
下鴨神社は、平安京遷都以前からある京都最古の神社の一つ。
古代豪族の賀茂氏が676年に社殿を建てたと伝えられています。
1500年ほど前、538年の仏教伝来と共に中国より伝わった蹴鞠は、
平安時代に貴族が愛好するスポーツとして普及しました。
その後、鎌倉、室町時代には既に一般民衆まで広く親しまれていました。
明治維新の後に一度は廃れたものの、1903年に蹴鞠保存会が設立されてからは、
奉納行事で披露する機会が設けられるなどして、現在まで受け継がれています。
京都・下鴨神社で新春恒例「蹴鞠(けまり)初め」興味のある方は、下記の「続きを読む」をクリック!いつもご訪問ありがとうございます。
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境内の「鞠庭(まりにわ)」には、15m四方の隅々に青竹が植えられ、
これが懸り(切立)となります。
鮮やかな色の水干、袴、烏帽子を身に付けた鞠人らが入庭すると、
まずは松の枝にはさんだ
「枝鞠」の奉納。
その後、
「解鞠(ときまり)の儀」を経て、蹴鞠がはじまります。
解鞠(ときまり)とは、読んで字の如く、枝鞠から鞠を切り離す(解く)神事のことで、
松の木の枝に、鞠を紙縒(こより)で結びつけたものを解き放つのです。
蹴鞠は8人(もしくは6人)で円のようになり行われます。
使用される鞠は、大きさは 直径約20cm、重さ150g、
表面には鹿の革が使用され、中は大麦の穀粒が詰め込まれています。
この日本独自の伝統スポーツが特異なのは、実は「勝敗がないこと」。「相手が受けやすい鞠を蹴る」ことが「蹴鞠の道」とされています。
打ち返せなかった人よりも、打ち返しにくい鞠を渡した方が悪いという考え方です。
蹴り方は「一段三足(いちだんさんそく)」で返すのが良いと言われています。
鞠が回って来たら、3回で蹴って相手へと打ち返す事が理想的なのです。
「受取鞠(うけとるまり)」で、まずは鞠を受け止め、
次に「手分の鞠(てぶんのまり)」で体制を整え、
そして最後に「渡す鞠(わたすまり)」で相手へ受け取りやすい鞠を渡す・・・・・
・・・という手順です。
こうして「アリ!ヤア!オウ!」と言いながら蹴鞠を進めて行きます。
まぁ~この他にも蹴鞠には色々と作法があるのですが端折ります。
鞠は、良く回転している程美しいと言われているんですよ♪
心をひとつにして鞠をつなぐ蹴鞠は、
和を重んじる日本人の気質を体現する伝統技能です。
『蹴鞠』で思い出されるのは
『源氏物語』の「若菜(わかな)上の巻」。
下記、
歌川国貞 画『源氏物語 : わかなの巻』は、
直衣(のうし)を着た四人の公達(きんだち)が満開の桜のもとで蹴鞠に興じています。
御簾(みす)がまくれ、その隙間から紐の端を持った女人が姿を見せます。
その姿に、一人の公達(右端)の目が惹きつけられます。
高く蹴りあげられた蹴鞠を追う公達の中、
一人女人を見つめるのは、光源氏の親友頭の中将の長男柏木(かしわぎ)、
女人は朱雀院最愛の内親王で、源氏に降嫁した女三宮(おんなさんのみや)。
柏木がかねてより思いを寄せていた女三宮を垣間見た瞬間です。
二人は視線を交し合うように描かれ、
一瞬のうちに恋に落ちる男女の偶然の出会いといった雰囲気を かもしだしています。
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テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2021/01/04(月) 09:00:00|
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