七十二候【桃始笑(ももはじめてさく)】 【季節の言葉1106】本日3月10日から15日までは、七十二候の
「桃始笑(ももはじめてさく)」です。
桃の花が笑うように咲く、のどかで光に満ちた春。
もうまもなくやって来る、あたり一面が桃色に染まる
桃源郷のような風景♪
梅が終わり、庭先では沈丁花が香りほのかに咲き出しました。
今年は開花が早いといわれている桜までの間、
しばし目を楽しませてくれる花が、笑顔のように愛らしい
「桃」の花です。
春の苑(その)紅(くれない)匂ふ桃の花 下照る道に出で立つ乙女「万葉集」巻第十九にあるこの和歌は、
かの
大伴家持が桃の花の美しさを詠んだもの。
梅や桜とはまた異なる風情で、ぱっと明るく春の光の中で咲く桃の花を、
女性の美しさに重ねているのでしょう。
中国では仙果と呼ばれ、日本でもイザナギノミコトを守った霊力が宿る果実と古事記に記される
「桃」。
花は美しく、実はおいしい桃や李(すもも)の木があるところには、
人が自然と集まり道ができるように、
徳のある人のもとには自然と人が慕い人が寄って来る・・・・・
史記に記された
「桃李(とうり)」という言葉も、ふと思い起こされます。
日本の「七十二候」には、元祖中国の「宣明暦」には無い
ある仕掛けが施されています。
五節句である
・人日=1月7日
・上巳(桃の節句)=3月3日
・端午の節句=5月5日
・七夕=7月7日
・重陽の節句=9月9日・・・に関わる代表的な植物をひとつずつ
実は「七十二候」の中にはめ込んでいるんですね。
・人日(一月七日)の節句というと「七草粥」ですね。
その筆頭にあるセリが
「芹乃栄(せりすなわちさかう)」に
・上巳(桃の節句)からは桃が
「桜始開桃始笑(さくらはじめてひらき ももはじめてわらう)」・・・・・
本日の
「桃始笑」として
・端午の節句は「菖蒲湯」の風習から
「菖蒲華(あやめはなさく)」があります。
・七夕の節句は、七夕飾りの竹が
「竹笋生(たけのこしょうず)」。
・重陽(菊の節句)の節句からは、菊が
「菊花開(きくのはなひらく)」。
ちなみに中国の「宣明暦」七十二候では、
五節句の植物のうち二つしか入っていません。
こういうの、何やら日本人らしくて大好きです。
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テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2021/03/10(水) 07:00:00|
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