黄雲 『合せ鏡図』(部分図)
「寒の土用は未の日」 【季節の言葉1251】 本日は
「寒の土用」の
「未(ひつじ)の日」です。
「ひ」のつく
「赤い」ものを食べると健康に良いとされています。
例えば「ヒラメ」「ヒラマサ」「ヒレカツ(ワタシは鹿の赤肉Ver)」
「菱餅」「ひゅうが丼(海鮮丼)」などですね ♪
「土用」とは、中国の五行説から来た言葉です。
古代中国では、世界は「木・火・土・金・水」の五要素で成り立っていると
考えられており、この五行ですべての有為転変を説明しようとしました。
しかし四季と合わせようとすると、数が合いません。
木 - 春
火 - 夏
金 - 秋
水 - 冬
こうすると判りやすいですが「土」が余ってしまいます。
そこで、「土」はすべての季節の最後に割り振り、
四季それぞれの始まりである「立春・立夏・立秋・立冬」の前の18日間を「土用」としました。
季節の最後の18日間が「土用」という事なのです。
季節の区切り近くになると「土」の気が強まって季節の変化がもたらされる・・・・・
・・・と、考えられたからです。
したがって、四季それぞれに「土用」はあるのですが、
「夏の土用」だけがクローズアップされています。
これは、夏の土用の頃は暑さが厳しく身体に堪え、
天候が作物の生育に影響する時期でもあるため、
強く意識されたせいかもしれません。
そして「丑の日」の「丑」は、
十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の丑です。
昔の人は、日にも時刻にも十二支をあてはめて暮らしていました。
土用の中でも丑にあたる日が「土用の丑の日」です。
土用は18日間ですから、年によっては丑の日が2回あります。
土用の丑の日には「う」のつく「黒い」ものを食べると健康に良い
・・・とされていました。その代表格が「鰻・うなぎ」ですね。
夏バテの時期に、スタミナ源となるからで・・・・・
ちなみに
「寒の土用(冬の土用)」の習慣は
「丑紅(うしべに)」。
この「寒の土用」の丑の日に売り出される女性用の
紅(べに)は、
「丑紅(うしべに)」と呼ばれ、最上のものとされていたのです。
この時期に製造された「紅」は発色も良く品質も最上で、
さらに「寒の土用」の丑の日に買った紅は、女性の口中の荒れを防ぐほか、
小児の疱瘡(ほうそう)・便秘などの薬効もあるとされていました。
丑の日当日になると「紅」をあつかう小間物屋には「今日丑紅」と張紙が貼られ、
「紅」を求める女性たちで賑わったらしいです。
明治時代までは「寒紅売り」が売りに来たり、また問屋などでは紅を買う客に
泥製の金色と黒色の牛の玩具を差上げていたということです。
現代風にいうと
「丑紅商戦」といったところです。
それにしても色香漂う艶やかな話しですね♪
今年の
「冬の土用」の
「未(ひつじ)の日」は本日1月18日(火)と1月30日(日)。
「ひ」のつく「赤い」ものを食べると健康に良いとされています。
例えば「ヒラメ」「ヒラマサ」「ヒレカツ」「菱餅」「ひゅうが丼(海鮮丼)」などですね ♪
今年の
「春の土用」の
「戌(いぬ)の日」は4月27日(水)。
「い」のつく「白い」ものを食べると健康に良いとされています。
例えば「いわし」「イカ」「しらす」「大根」「芋」などですね ♪
今年の
「夏の土用」の
「丑(うし)の日」は7月23日(土)と8月4日(木)。
「う」のつく「黒い」ものを食べると健康に良いとされています。
例えば「うなぎ」「梅干し」「土用しじみ」などですね ♪
今年の
「秋の土用」の
「辰(たつ)の日」は10月30日(日)。
「た」のつく「青い」ものを食べると健康に良いとされています。
例えば「サンマ」「大根」「玉ねぎ」などですね ♪
春夏秋冬に合わせ、旬の食べ物や、身体に優しい食べ物で体調を整え、
次の季節を元気で迎えられるよう、
先人たちの知恵や工夫が込められているんですね ♪
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テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2022/01/18(火) 08:01:00|
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