水無月(6月)の「浮世絵」 【季節の言葉1327】今日、6月1日は
「衣替え」の日ですね♪
先週は、数日に分けて我が家の
「設え替え」(模様替え)を早々に替えました。
ホント毎年2回の「設え替え(模様替え)」は辛いです。
我が家の玄関に飾る「浮世絵」をご紹介します。
玄関には色々な方々がいらっしゃる為、出来るだけポピュラーなものを・・・・・
観た記憶があるものや、意味の判りやすいものを心掛けています。
床の間には、茶道・華道の覚えのある方に判りやすいものを、
リビングや階段等なら明るいものを・・・という風に・・・・・
それぞれ季節感に合わせて考えています。
まぁ~そのほかの各部屋は、完全に趣味の世界なのですが・・・・・
・・・で、玄関に限り ご紹介させていただきます。
◆歌川広重「紫陽花に翡翠(あじさいにかわせみ)」◆
夏になると人家の庭にも野山にも紫陽花の薄紫の花が咲きます。
池沼の水辺にも、山狭の渓流のほとりや沢にも紫陽花の花は開き、
そこには翡翠(かわせみ)の姿を見ることができます。
紫陽花の柔らかく優しい花を画面の下にうずめ、中天より一気に舞い降りる翡翠の有様は
「静」を突き破る「動」の働きをし、その対比が面白く表現されています。
◆歌川広重 六十余州名所図会「對馬(対馬) 海岸 夕晴」◆
夕立の後の虹が掛かり、大空には高く高く舞い上がった三羽の鳥が紺碧の空を自由に飛翔しており、
遠くには対岸の朝鮮半島が描かれています。
湊の賑わいは江戸時代は唯一、大陸との国交があったことを裏付ける姿が描かれています。
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六月は 梅雨なのに 水無月とは これいかに・・・・・
梅雨の季節を迎えました。
皆さまの『雨』に対するイメージも、人それぞれだと思います。
ただ・・・雨の存在そのものが無くなってしまえば、地球上全ての生命が無くなるだけでなく、
わたしたちの心の豊かささえも失ってしまうものかもしれません。
雨の字源は、上部の「一」は天を表し、下部は水滴を表します。
文字通り、天上より水滴が滴り落ちて大地を潤すことを示しています。
その『雨』に対する人間や動植物の順応について
『五風十雨(ごふうじゅうう)』という言葉があります。
五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降るという意味で、
人は農作に対して気候がそのように順当な展開をしてくれることを望み、神仏に祈ります。
そして、その通りになれば農作物は豊作となり、地域の生活も安定化することになるので
この『五風十雨』という言葉は、世の中の
「平和」のたとえともなっています。
『五風十雨』《用例》
これさえ手に入れば
国家泰平福徳万年五風十雨の世は極楽となるかのように思っていた。<徳富蘆花・思出の記>しかし自然は中々、人間の思うようにはなりません。
風雨の連続、台風、暴風雨など、生活に大被害をもたらすものから、
山峡の
「時雨(しぐれ)」や
「公園の潤い」など、人間と自然との間に多くの関係をもたらし、
ときには苦悩を与え、心を修練し、
ときには自然の景色の美しさをより高めてくれます。
宮沢賢治の有名な詩「雨ニモマケズ」
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル」
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ、あらゆることを自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり、そして忘れず、野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば行って看病してやり、西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば行ってこわがらなくてもいいといい、
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい、
日照りの時は涙を流し、寒さの夏はおろおろ歩き、
みんなにでくのぼーと呼ばれ、褒められもせず、苦にもされず、
そういうものに わたしはなりたい宮沢賢治の
「雨ニモマケズ」からは、人間のありとあらゆる苦悩を詩情をもって訴えかけ
そしてその全ての苦悩を乗り越えようとしている姿を詩情をもって現しています。
雨は「後(のち)」の豊かさを与えてくれます。心の豊かさまでも与えてくれます。
今は雨でも「後(のち)」に晴れます。晴天から天晴(あっぱれ)です。
「雨降って地固まる」とも申します。
何ごとも悲観せずに頑張りましょうね♪
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テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2022/06/01(水) 06:00:00|
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