『紫陽花(あじさい)』 【季節の言葉1335】すっきりしない五月晴れから一転、雨模様と……。
この季節ならではの移ろいやすいお天気が続いていますが、
この季節のお楽しみといえば
「紫陽花」ですね。
「紫陽花」がこの季節に楽しみになるのは
曇天の下、色鮮やかな「紫陽花」がワタシたちの気持ちを
晴れやかにしてくれるからなのでしょうね。
そういえば「紫陽花」で思い出したのですが、
「好きだ」と「愛している」の違いは何かご存知ですか?
これについてブッダ(仏陀)は、こう言ってるんですね。
花が好きと言う場合、ただ花を摘むだろう。
だが花を愛していれば、世話をし、毎日水をやるだろう。「好きだ」という場合は「奪い」
「愛している」場合は「与える」んですね。
ワタシ、何度もブログで言い続けて来たよね。
「一生の終わりに残るものは、自分が集めたものでなく、与えたものだ。」そういえば
「紫陽花」の話だった。
興味のある方は、下記の「続きを読む」をクリック!いつもご訪問ありがとうございます。
皆様の“ポチッ♪”っとが励みになります(^^)
キーボード左下の【 Ctrl 】を押しながらポチッ♪ よろしくお願いします。
人気ブログランキング
万葉の時代、藍色の花が集まり咲くので
「味狭藍(あぢさゐ)」「安治佐為(あぢさゐ)」「青真藍(あずさい)」と
名付けられていて、左大臣・橘諸兄 卿が万葉集に詠んでいます。
あぢさゐ(味狭藍)の
八重咲くごとく弥(や)つ代にをいませ
我が背子見つつ偲はむ - (万葉集巻20-4448)橘諸兄 卿 アジサイの花が幾重にも重なって咲くように、
あなたもいつまでも元気でいてください。
アジサイの花を見るたびに、わたしもあなたのことを偲んでいますから。
※この歌では、アジサイを
『繁栄の象徴』としています。
平安時代では、源俊頼自選集『散木奇歌集』(1128年頃、平安時代末期)に
あぢさゐの花のよひらは おとずれて
なぞいなのめの 情ばかりぞ = 源俊頼(01133) 夜、あなたをお訪ねしているのに、
なぜ明け方にしかあって下さらないのでしょう。恨めしいことです。
※「いなのめ」=明け方、夜明け前
鎌倉時代では、『拾遺愚草(しゅういぐそう) 』
(1216年正編三巻成立・1241年員外一巻増補)藤原定家の自撰家集:全四巻。
あぢさゐの下葉にすだく蛍をば
四ひらの数の添ふかとぞ見る = 藤原定家(0222) 日もとっぷりと暮れてアジサイの花も夕闇に沈んでいく。
蛍が飛び始めアジサイの下葉に集りまたたくと
アジサイの花が増えたように見えることだ。
蛍は暗くなってから光るが、このころの歌は、情景を詠んでいるのではないので
アジサイの花にアジサイの下葉に群れる蛍の瞬きが加わり
花が増えたようだと云っているのかも知れません。
雨に濡れそぼれて、鮮やかな緑の葉の塊りに、鮮やかな薄青い手毬のような花。
それも薄青から青碧色(せいへき=青緑)に、更に青紫色に変わります。
もっとも、この美しい変化を「変わりやすい心」と捉え、
花言葉となってしまったのには非常に残念です。
◆『紫陽花』の当て字は間違い 中国の唐の時代。詩人 白楽天が若くして江州の郡守だったとき、
ある日近くの招賢寺を訪れた。庭には小さな木が美しい花をつけていた。
花の名を知らなかった白楽天は、その花に見とれていたが、一篇の詩を賦したのである。
その詩を読んだ源順(みなもとのしたごう)は、
詩の「紫陽花」こそわが国の「あじさい」と思い込み、
「倭名類聚抄」にそう書いたのである。それ以来「紫陽花」が定着してしまった。
なお、中国では「綉球」と言います。
◆『紫陽花』を植えるとお金がたまる 江戸時代の庶民は
「紫陽花」の薬効を、花は解熱剤、葉は瘧(おこり)に
特効があることを知っていました。これが更に面白く増幅されます。
丑の日の朝「紫陽花」の花を摘んで、下向きに吊るすとお金ができる・・・・・というものです。
更に、庭に植えると小遣い銭に不自由しない・・・とか、
出入り口に植えるとお金が貯まる・・・とか、
これって、我が家でも玄関や門、庭のいたる処に植えているわぁ~・・・・・(笑
まぁ~そういうことで「紫陽花」は、実は「お金」に縁のある花木なんですね♪
万葉の世でも
「紫陽花」は
『繁栄の象徴』でしたから・・・・・
『紫陽花』を、花言葉の「変わりやすい心」なんて風に覚えるのではなく、
『繁栄の象徴』&『お金に縁』と覚えたほうが良い事があるんですよ♪
◆京都・三室戸寺(みむろとじ)の縁結びの紫陽花の金平糖
京都・三室戸寺いつもご訪問ありがとうございます。
皆様の“ポチッ♪”っとが励みになります(^^)
キーボード左下の【 Ctrl 】を押しながらポチッ♪ よろしくお願いします。
人気ブログランキング
- 関連記事
-
スポンサーサイト
テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2022/06/18(土) 14:00:00|
- 季節の言葉
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0