七十二候【天地始粛(てんちはじめてさむし)】 【季節の言葉1365】本日から、二十四節気「処暑」の次候・第四十一候の
【天地始粛(てんちはじめてさむし)】です。
【天地始粛(てんちはじめてさむし)】とは、
暑さも収まり秋の気配が感じられる頃
空も大地もすべてが粛し、改まるという意味があります。
「粛」は
「粛々」「粛然」「粛として声なし」「粛として襟を正す」などの成語にあるように、
かしこまり、静まり返るという意味があります。
現実にはまだまだ厳しい暑さが残る日々を過ごさなければならないようですが、
自然はそのうしろに確かに季節のうつろいをしのばせているようです。
五感を研ぎ澄ませてやってくる秋を探してみませんか。
ワタシなんかは例えば
夕方6時ごろから庭の水撒きを簡単に済ますのですが、
それでもだいたい1時間ほど・・・夕方7時過ぎごろ終わります。
このころになると、夕方7時といえば既に暗く
夕方5時半ごろに水撒き時間が変わります。
あと、何と言ってもこの時期からの夜の
「虫の音」ですね♪
コオロギだと思うのですが、今は
「秋の音」を奏でてくれています。
女性の方々なら
いつのまにか夏が姿を消している
街中のショーウィンドウのディスプレイだったり・・・・・
あと・・・着物でいえば
「絽縮緬の帯揚げ」ですかね。
この時期わずかな期間限定のオシャレです。
・・・といっても最近、ご存知ない方々が大半ですが・・・・・
わずかな期間のオシャレなので よりいっそう大切にしたいのですが・・・・・
現実に残る暑さの中でも季節の移ろいは見えるものですね。
季語は春夏秋冬でそれぞれ対比している言葉が多いのですが、
秋に
「水澄む(すむ)」という季語があり、
春の
「水温む(みずぬるむ)」に対比しています。
春の「水温む」には、山の雪解け水も温まってきた柔らかさがありますが、
秋の「水澄む」は、秋冷をふくんで流れる水の、爽涼であるからこその透明感が伝わってまいります。
水は山から里へ、そして海へ流れています。
山の気候が進むにつれ流れる水も冷たくなるんですね。
◇秋きぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる・・・・・藤原敏行朝臣 (古今和歌集)
◇牛部屋に蚊の声弱し秋の風・・・・・松尾 芭蕉
◇朝夕がどかとよろしき残暑かな・・・・・阿波野青畝
◇水を飲む猫の小舌や秋暑し・・・・・徳田秋聲
◇夕風に暑さ残りし石畳・・・・・小川濤美子さて、厄日・荒れ日ともいわれる雑節の
「二百十日」(立春から数えて210日目)は、今年は
9月1日(木)。
気象学上は否定されていますが、台風襲来の特異日ともされています。
被害がなく9月を過ごしたいものです。
どうか皆さま、時節柄 お身体ご自愛くださいませ。
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テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2022/08/28(日) 09:00:00|
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