韓国、通貨安止まらず 対ドルで年初比2割下落
【ソウル=細川幸太郎】韓国の通貨「ウォン」の下落が止まらない。
韓国銀行(中央銀行)は通貨安に歯止めをかけるため12日の金融通貨委員会で利上げを実施したが、
ウォンは対ドルで年初比2割安の水準で推移する。
通貨安が輸入物価の上昇を招いて貿易赤字が膨らみ、さらなるウォン安を生む悪循環に陥っている。
韓銀は12日、政策金利を0.50%引き上げて年3.00%とした。
利上げは4月、5月、7月、8月の通貨委員会に続いて5会合連続。
2021年8月に利上げに転じ、1年余りで政策金利を0.50%から3.00%まで引き上げた。
10年ぶりの高い水準だ。
利上げ幅を8月の0.25%から0.50%に拡大したことについて、
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「9月に急激にウォン安が進んだことが主な要因」とし、
対ドルで13年ぶりのウォン安への対応が急務だったとの認識を示した。
韓銀にはアジア通貨危機時のウォン暴落の経緯から、キャピタルフライト(資本逃避)への警戒が残る。
足元で米連邦準備理事会(FRB)が0.75%の急速な利上げを進めており、
韓銀も追従して利上げを進めなければ米韓金利差の拡大によってウォンがさらに売られる恐れもあるためだ。
エネルギー資源などを輸入に頼る韓国は通貨安が輸入物価の上昇につながる。
世界的な景気減速懸念から主力の半導体輸出も伸び悩んでおり、
9月の貿易収支は37億ドル(約5500億円)の赤字だった。
25年ぶりとなる6カ月連続の貿易赤字を記録しており、
輸出主導型の韓国経済にとって貿易赤字はさらなるウォン売り材料となる。
通貨安対応で韓銀は「当面は利上げ基調を保つ必要がある」(李総裁)との認識だ。
ただ韓国は不動産価格の高騰を背景として変動金利での借り入れが多く、
利上げによる消費低迷は避けられない。
通貨安や物価高、国内消費低迷など複数の変数をにらみながらの韓銀の難しい政策運用が続くことになる。さて、この間に書いた
「利上げ」と
日本の「金融緩和」「利上げ」と真逆の「金融緩和」をしている国は数少なく
「日本」と「中国」と、あと数国だけです。
下記リンク先で数日前に書いたばかりですね。
パリの窓 省エネの秋 - 2022/10/13(木) 06:00 (ココをクリック)日本では現在、「円安」の影響で
中国人を筆頭に、欧米中の富裕層が
日本の不動産を買い漁っています。
片や韓国では外国人投資家の
キャピタルフライト(Capital Flight:資本逃避)が
起こり始めています。
警戒も何もない
既に始まっているのです。
多くの人々は、実際に起きている不幸よりも
将来起こりうる脅威に心を乱されます。
かつて映画監督の「アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)」は
こう言ったんですね。
「爆発音に恐怖するのではない。その先を予想するところに恐怖があるのだ」・・・と
投資家が逃げ出すのは、国が弱体化したためだけでなく
他の投資家たちが続々と逃げ出すのを見るからなんですね。
トレーダーの皆さんなら、この意味が分かるでしょう。
出口を常に確保しておく・・・・・
ポーカーでも
「勝負と降りるタイミングを知っておけ」・・・という言葉があるように
交渉を打ち切り、撤収するタイミングを
わきまえておくのがプロです。
アナタは「利上げ」の韓国が良いですか?
それとも「金融緩和」を続けている日本が良いですか?
どちらも「通貨安」&「インフレ」には違いありません。
いつもご訪問ありがとうございます。
皆様の“ポチッ♪”っとが励みになります(^^)
キーボード左下の【 Ctrl 】を押しながらポチッ♪ よろしくお願いします。
人気ブログランキング
- 関連記事
-
スポンサーサイト
テーマ:つぶやき - ジャンル:株式・投資・マネー
- 2022/10/15(土) 08:00:00|
- 相場 関連
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0