少子化が続き、高齢者割合が増えてます。勤労世代の負担増を止めないと社会は持続出来ません。
— ひろゆき (@hirox246) October 17, 2022
「寝たきり老人の胃ろうに保険適用しません。飯が食えない老人は自費で生き残るか諦めてください」と言える政治家が必要になります。
嫌われる役割を未来のために誰が背負うのか?https://t.co/ZOlbn3Mo8I
突然ですが、みなさんの周りにこんな人はいませんか?
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 3, 2022
「医療費は無駄だ」
「社会保障を削れ」
「病気は自己責任だ」
「日本に経済的余裕は無いのだから、老人を治療する必要は無い」
「こんな高福祉では国が破綻する」
って言う人、いますよね。 pic.twitter.com/qN8xCxG39z
この本は、こんなまえがきから始まります。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 4, 2022
「このたびは臨床試験にご参加いただき、ありがとうございます」
え?そんなものに参加した覚えは無いんだけど…
と思うわけですが、 pic.twitter.com/dtyu5yqpQR
この臨床試験には、世界中で数十億人の人々が自動的に参加しましたが、主な治療薬は二種類あり、皆さんはそのどちらかを投与されたことになります。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 4, 2022
2種類の治療薬とは、積極財政政策と、緊縮財政政策です。 pic.twitter.com/iXaiesBJ0z
このような2種類の薬の比較試験は、リーマンショックが初めてではなく、過去に何度も行われていました。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 4, 2022
例えば、1929年のアメリカ大恐慌や、1997年のアジア通貨危機です。 pic.twitter.com/K72rsjSneS
ここで、著者の2人をご紹介しましょう。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 4, 2022
デイヴィッド・スタックラーは、公衆衛生学、政治社会学の研究者です。
サンジェイ・バスは、医師であり、疫学の研究者です。 pic.twitter.com/KGFD3Bn6Nf
この本は、そのように学術論文として発表された知見を、一般向けに平易な言葉でわかりやすくまとめた本になっています。 pic.twitter.com/UBM12MsW06
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 4, 2022
しかし社会経済政策となると、そのような実験を行うのは現実的ではありません。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
そこでデイヴィッドとサンジェイは、いわゆる「自然実験」を利用しました。
自然実験とは、研究対象にしたい状況に極めて似た状況を過去の歴史の中から探してくる方法です。 pic.twitter.com/1gIg2Yt0ne
ある人々には政策Aが実施された、またある人々には政策Bが実施されたとすると、
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
それらの政策がそれぞれどのような結果を生んだかについて、現実のデータを分析することで、比較試験が出来るわけです。
経済政策が健康にどのような影響を及ぼしたのか、科学的に調べることができます。 pic.twitter.com/wfiE6RwDS4
臨床試験#1 1929年 アメリカ大恐慌 pic.twitter.com/7Ltt09lYks
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
本書の著者の2人、デイヴィッドとサンジェイは、アメリカ公衆衛生局に保管されている記録に基づいて、大恐慌時代の人々の死因やその背景を調べました。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
すると、大恐慌が人々の健康や生死に与えた影響は一律でないことがわかりました。 pic.twitter.com/29rx85hGax
アメリカ大恐慌時代のデータから学べることは、対策によっては不況下でも国民の健康促進は可能であり、またそれが経済そのものの回復にも一役買うということです。 pic.twitter.com/laASOxHmE4
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
大恐慌のただなかで経済は混乱を極め、民間を含めたアメリカの総債務は、対GDP比300%まで跳ね上がって史上最高を記録していました。 pic.twitter.com/Ov943RLGzW
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
大統領選は共和党の現職大統領ハーバート・フーバーと、民主党のフランクリン・ルーズベルトの戦いです。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
フーバーは貧困にあえぐ国民に「自助努力が必要だ」と説きました。仕事や家を失った人に手を差し伸べるのは政府ではなく、民間の慈善団体や地方自治体であるべきだと考えていたのです。 pic.twitter.com/APndpDVAPK
ルーズベルトは民主党大会の指名受諾演説でこう述べました。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
「わたしはあなた方に誓う。わたしは私自身に誓う。アメリカ国民のために新しい政策(ニューディール)を実施することを」
ルーズベルトはニューディール政策とよばれることになった経済政策の一環として、数々の画期的な政策を実施しました pic.twitter.com/CJZM9BEN0a
公共事業局の設立によって病院を増やし、低所得者も予防接種を受けられるようにしました。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
社会保障法の制定により貧しい高齢者に救いの手が差し伸べられました。
ルーズベルトはこのように、不況で苦しむ国民を救済するために、政府支出を増やして公的な支援を充実させる、積極財政政策を行ったのです pic.twitter.com/hQyYRsKjZD
ここで、自然実験#1です。
— 室生 暁|解剖学研究者 (@SatoruMuro) October 5, 2022
今回の比較試験は、ニューディール政策に積極的に取り組んだ州、例えばルイジアナ州と、ニューディール政策の実施に消極的だった州、例えば、ジョージア州やカンザス州、この両者を比べます。
前者は積極財政を行った州、後者は緊縮財政を行った州と言い換えてもいいでしょう pic.twitter.com/YWT9kA04nn
Author:CyberBizKiz
☆自由・勝手に転載可能です。
☆このブログの情報の内容は
保証するものではありません。
この情報によって生じた
いかなる損害についても
一切の責任を負いませんので、
あらかじめ御了承くださいませ。
☆このブログは一部の読者にとって
不快な内容が含まれています。
ご覧になられる場合は自己責任で
お願いいたします。
☆(現在、年齢18歳に引下げ詐称を思案中)
※2020年3月1日にFC2カウンター設置。 それまでのアクセス数160万アクセス
Want to be friends with this user.