『京町家の組重(おせち)』 (京都の休日716) さて今年も、年の瀬も押し迫って参りました。
皆さまのご家庭の
組重(おせち)はいかがなされているのでしょうか?
我が家では、27日頃から食材の買出しが始まり、
一昨日から昨日にかけて仕込み、大晦日に仕上げとなっています。
最近、ほとんどのご家庭では、組重(おせち)は
購入されていると聞き及んでおりますが、
何せワタシの住まいは、街といっても
実際の内情は片田舎みたいなもので・・・・・
いまだに組重(おせち)を購入されているお宅が結構少なくて・・・・・
勿論、裕福なご家庭の皆さま方は、
お抱えの料亭や仕出し屋さん等々が直接、お届けするみたいですが・・・・・
(実際に朝から料亭や仕出し屋さんの人たちがお届けに走り回っています。)
我が家がもしそんなことをすれば
身内や親戚、知り合いから何と言われる事やら・・・・・
あな恐ろしや・・・田舎ならではの面倒臭い話です。
・・・ってことで、高価な食材や手間をかけた高級組重ではないけれども、
昔ながらの家庭のぬくもりの味はいかがでしょうか。
本来は季節の変わり目「節」に神へ供えた「御節供」を
直会(なおらい)としていただいたもの・・・・・
神様のお供えの
お福分け(お裾分け)をいただいたものです。
男性は内、裏ともに、朱塗り一色で仕上げ、家紋をつけた膳と椀を使い、
女性は内は朱、外側は黒塗りの高足膳と椀に女紋をつけたものを使います。
ちなみに当家は「象彦」さんで誂えました。
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◆壱の重 三種の肴
壱の重には三種の肴を詰めます。
これを加えるだけでお正月の祝膳は整います。
(三種の肴)
・ごまめ
・数の子
・たたきごぼう
◆弐の重
弐の重には黒豆を入れます。
・黒豆
◆参の重 お煮しめ
参の重、与の重にはお煮しめや取り肴等、適当に彩りよく詰めます。
・お煮しめ(里芋)
・お煮しめ(蓮根)
・お煮しめ(にんじん)
・お煮しめ(ひろうす)
・お煮しめ(ふき)
・お煮しめ(こんにゃく)
・お煮しめ(きぬさや豆)
◆与の重 取り肴
・紅白かまぼこ
・錦玉子(吹き寄せ玉子)
・きんとん
・昆布巻
◆与の重 お煮しめ
・紅白なます
・かしわ もも焼
・お煮しめ(たけのこ・ごぼう)
・お煮しめ(しいたけ)
・栗甘露煮
・鮭のみそ漬
・酢れんこん
◆与の重
・セロリと人参のかしわ(鶏肉)巻
・公魚(わかさぎ)の南蛮漬
・椎茸・海老つみれ揚げ
・海老つみれ
・たけのこ挟み揚げ
・蕨(わらび)のお揚げ巻
・棒鱈
・その他
■■組重(おせち)料理のいわれ■■
◆お雑煮 ・頭芋:人の頭に立てるように。
・丸餅・小芋:丸く円満に暮らせるよう。
・亀甲型の大根:おめでたい亀にあやかり
◆お祝箸白木の柳(家内喜)箸で長寿を願う、柳は風雪に耐え折れにくい縁起物。
箸袋には、お重用には組重又は宝来と書き、
家族用は主人始めそれぞれの名前を書く。
「歳神様」用も用意しておく。
毎年必ず来訪する客には、その方の名前に様をつけて用意しておくと喜ばれます。
◆組重(おせち)・ごまめ:田作りとも言われ、昔、田畑の肥料にも使われたことから、
豊作を願う縁起物とされています。
・数の子:子孫繁栄を祈る。
・たたきごぼう:地中深く根を張るごぼうにお家安泰を願う。
たたくのは消化の悪い繊維をつぶすため。
・黒豆黒色は魔除けとされた。豆々しく健康に過ごせますように。
・昆布巻:よろこぶにかけた縁起物。広布にかけて広がるとも言われる。
・きんとん:金団、金塊に似ている事から豊かな暮らしを望む。
・紅白なます:紅白の水引をかたどって。
・蓮根(れんこん):世隅々まで見通せるよう願を掛けて。
・・・で、今では「黒豆」はシワが無いのが当り前なのですが、
本当は、シワには『長寿』の意味があって元々はシワがあるのが当り前でした。
なので、シワが出来ても失敗では無いのですよねぇ~・・・・・
本当は写真も添えたいのですが
カミさんに怒られるのでご勘弁のほどを・・・・・
皆様がすばらしい年を迎えられることを心より祈念致しています。
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テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2021/12/31(金) 09:00:00|
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