小原祥邨(しょうそん)(古邨:こそん) 「蓮の葉にセキレイ」
七十二候【鶺鴒鳴 (せきれいなく)】 【季節の言葉1372】本日から、二十四節気「白露」の次候・第四十四候の
【鶺鴒鳴 (せきれいなく)】です。
九月も中旬ですね。
日が進むにつれ少しずつ秋の気配が入り込み、
耳をすませば虫の音が風に乗って聞こえてきます。
秋の風を日本人は「色無き」と呼んでいます。
五行説の秋の色の白を言い換えたのでしょう。
心に沁みる寂寥感を表していますね。
この時期に鳴くのが小さい身体の割りには尾の長い
「鶺鴒(せきれい)」日本には古くからいる鳥らしく
『古事記』『日本書紀』にも登場しています。
「鶺鴒(せきれい)」は、
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)に
日本の作り方(産み方?)を教えたと「日本書紀」に書いてあります。
この神話からついた名が
「♥恋教鳥♥」というそうです。
なので、とても「めでたい鳥」でもあるんですね。
明治記念館にも「鶺鴒(せきれい)」が幻想的な姿で壁一面に舞う姿が描かれており
皇室にも同じような飾り物があります。
金沢の有名な「兼六園」には、伊邪那岐命と伊邪那美命の
この故事から名前をとった
「鶺鴒島」があります。
この島には人間の「誕生」「結婚」「死」という一生の大切な時を
「陰陽石」「相生の松」「五重の塔」を置いて表現しています。
「伊勢神宮」の伊勢神宮秘紋 (御被・御衣の御文)の中に
「赤地鶺鴒紋錦」 (ココをクリック)というのがあります。
また、耳をすませば虫の音が風に乗って聞こえてきます。
俳句で「虫」といえば、秋に草むらで鳴く虫たちのことを指し
秋の季語になっています。
虫の声が幾重にも重なって賑やかな様子を表す
「虫時雨(むししぐれ)」や
「虫集く(むしすだく)」暗闇に虫の声だけが聞こえる「虫の闇」、昼間でも鳴いている「昼の虫」など
秋の風情を表す言葉もたくさんあります。
よく「虫の声」「虫の鳴き声」「虫の音」などといいますが、
オスたちが
「♥求愛♥」のために翅(はね)を摺り合わして鳴らしているのです。
ちょっとした草むらや、家のまわりでも、小さな音楽家たちが
それぞれの素敵な楽器で、演奏会を始めているかもしれません。
よくよく考えると
「♥恋教鳥♥」とか、虫の音は
「♥求愛♥」とか・・・・・
初秋は、夏が終わり
「夏の恋」の終わり=別れの季節だとばかり思っていたのに・・・・・
何だかとても幸せそうな話ばかりだねぇ~・・・・・
ワタシには遠い昔の記憶・・・・・が・・・・・無い。
もしかしてボケ始めたか?
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テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2022/09/13(火) 08:01:00|
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