七十二候【水始涸(みずはじめてかるる)】 【季節の言葉1581】暦も
「秋分」の末候となり、
本日から第四十八候の
【水始涸(みずはじめてかるる)】の時季となりました。
すでに全国各地の田圃が黄金色に色づき、収穫の秋、実りの秋が訪れています。
いよいよ稲刈りシーズンを迎える水田では、これまで稲を育ててきた水を落とし流し出します。
秋風に稲穂がさわさわと揺れるこの頃の眺めは、
見つめるだけで心が豊かに満ちてゆくような日本ならではの情景です。
水田に植えられた稲は、たっぷりの水をすってすくすくと育ち、
8月中旬ごろから白い花をつけ、9月に実を結びます。
そして迎える秋の稲刈りシーズン。
米作りに携わる人々にとって、一年間の努力が報われる時期です。
実る稲穂で金色に染まった風景
そんな日本は、古代から
「瑞穂(みずほ)の国」と呼ばれていました。
瑞穂とは、みずみずしい稲穂のこと。
お米を育て、お米を食べて健康を保ち、長生きする国、という意味なのだそうです。
お米が、どれほど
「スーパーフード」なのかは以前に説明しましたよね。
他の主食に比べ、
お米は脅威の「スーパーフード」なんですよ!
「白いごはんを食べるのは砂糖を食べるのと同じ」脳を侵食する"糖質中毒"の恐さ - 2021/08/31/ 07:00 (ココをクリック)ちなみに日本人
なんと
縄文時代にはもうお米を作って食べていたらしいのです。
弥生時代に画期的な水田稲作が九州の北部に伝わると、
すぐさま本州最北端の青森県にまで到達したのだとか。
このとき既に日本人は、お米にハートを鷲づかみされていたのですね!
全国各地の村里では、昔から
田の神様に「初穂(新しく刈り取った稲の束)」を捧げ、
収穫の感謝を祈念する行事や秋祭りが行われてきました。
例えば、伊勢神宮の外宮(五穀豊饒を守護する神様・豊受大御神が祀られています)では、
10月中旬に
「初穂曳き」の行事が行われ、全国から寄せられた初穂が内玉垣に掛けられるとのこと。
また、旧暦の10月10日または月遅れの11月10日の夜に東日本で行われている
「十日夜(とおかんや)」もまた、田の神を祀る行事です。
昔は、田の神様
(“サ”の神様=サガミ様)が里を離れ山に帰るこの日までに、
稲刈りを終わらせなければならないと考えられていたということです。
そして、田圃の稲を守ってきた
案山子(かかし)たちもお役目満了。
長野県では、案山子を田の神様に見立ててお供え物をする
「案山子揚」が行われるほか、
何ともほほえましい
案山子祭りが各地で行われます。
日本人にとって最も大切な作物だった「お米」。
食料としてはもちろん、武士の給金から職人の日当まで「お米」で支払われるなど、
今では考えられないくらい重要な役割を担っていたのです。
田楽などの芸能のはじまりは、田植えのときの歌やおはやし。
相撲の土俵入りで
「四肢(しこ)」をふむ所作も、
大地をふむことで災いを祓い、豊作をもたらす田の神の力を呼び起こしたものだとか。
お正月の鏡餅とお雑煮から始まる日本人の一年は、
お米の伝統文化に支えられてきたのですね。
「実る稲田は頭(こうべ)垂(た)る」
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」これは、稲の穂は実が入ると重くなって垂れ下がる。
人間も徳が高まり、学問が深まると、
いっそう謙虚につつましくなるというたとえ
ワタシが一番、耳の痛いお言葉
「米一粒 汗一粒」「粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)」農民が米の一粒一粒を苦労してつくるように、努力を積み重ね成し遂げること。
そんな農民の汗の結晶であるお米を大切にし、粗末にしてはならないという教え。
これらお米に関することわざや句も、私たちの暮らしに古くから根付いています。
米離れといわれている現在でも、やっぱり日本人の主食は「お米」でしょう。
ワタシ、食べることについては自然とチカラが入るんですね。(笑
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テーマ:日々の暮らし - ジャンル:ライフ
- 2023/10/03(火) 08:13:59|
- 季節の言葉
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| コメント:1
日本のお米は宝です。今後も稲作続けていってほしいです。
- 2023/10/03(火) 10:47:31 |
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- yoshi #-
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