『梅花祭(ばいかさい)』北野天満宮 (京都の休日479) 本日は
『梅花祭(ばいかさい)』。御祭神・菅原道真公の祥月命日に行われる祭典です。
道真公が梅の花を愛でたことから、
『梅花御供(ばいかのごく)』を神前にお供えし、祭典が営まれます。
この日境内では梅花祭神事のほか、豊臣秀吉が北野大茶湯を催したことに因んだ
『梅花祭野点大茶湯』が開かれます。
野点茶席が設けられ、上七軒の芸妓さん・舞妓さんによる野点茶会もあり、
大変な賑わいを見せます。
下記はYouTubeの
『梅花祭(ばいかさい)野点(のだて)大茶湯(だいさのえ)』の様子なのですが、
舞妓さん、芸妓さん、女将さんの見分け方が判りますでしょうか?
簡単に見分ける方法は髪型や袖(そで)、帯(おび)などなのですが、
髪の簪(かんざし)等が華やかで季節の花々等を付けているのが「舞妓さん」。
髪の簪(かんざし)等がシンプルで目立たないのが「芸妓さん」。
現代風な和風髪結いをしているのが「女将さん」です。
ちなみに「舞妓さん」の花かんざしの大きさで年季も判ります。
花かんざしの大きさが、小振りになればなるほど、年季が入っているという事です。
そんな処も観ながら道真公がお詠みになった
「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな」・・・の通り、梅の花に春を告げられた感覚になる一日を感じて戴ければ幸いです。
『梅花祭野点大茶湯』興味のある方は、下記の「続きを読む」をクリック!
2月25日(水曜日)午前10時から始まる【梅花祭神事】は、
於本殿の貞明皇后参拝の古例により皇后陛下の御代拝が行われます。
祭典を奉仕する神職等は、冠に菜の花をつけ奉仕をします。
明治以降新暦になり、菜種の代わりに梅の花を用いた事から
次第に「梅花御供」と呼ばれるようになりました。
この御供は、大小の台にご飯を盛った「大飯(おおばん)」「小飯(こばん)」、
梅の小枝を使った「紙立(こうだて)」で、この日だけ特別に御神前にお供えされます。
尚、授与所では神立に用いた玄米を「厄所玄米」として授与されます。
天正15年(1587)豊臣秀吉公が催した北野大茶会に因んで、
御祭神菅原道真公1050年大萬燈祭あたる昭和27年から
毎年「梅花祭野点大茶湯」を開催されています。
茶会では境内の於三光門前広場前で上七軒歌舞会の芸妓さんと舞妓さん
(芸妓15名・女将15名)がお点前を披露し、参拝客に薄茶をふるまってくれます。
座礼席と立礼席があり、どちらも長い列ができます。
座礼席はお茶席らしく、正座で座って芸舞妓さん達と近い位置でお点前を見る事ができ、
前に人が立たない状態で撮影も狙えるため、人気が高いようです。
立礼席の方は椅子に座って、お茶も随時運ばれてくる様子で、
いただき終わった人から順次席を替わるため、回転が比較的はやく、
座礼席のように待ち時間が1時間~2時間ということもありません。
野点の拝服料1500円は高くも感じられますが、紅白の陣幕で囲われた敷地内で
花も盛りな梅の花に囲まれて、綺麗に着飾った芸舞妓さんらがお茶を運ぶ様子は、
まさに京都という感じ。一見の価値はあるかと思います。
ちなみに、野点が行われている敷地の周りにはカメラを構えた人達で一杯です。
2月25日
【祭典】 10:00から約50分間く於本殿>
【茶会】 10:00~15:00 野点(のだて)く於三光門前広場>
【野点】午前10時より午後3時まで(於三光門前広場・上七軒歌舞会協賛)
・野点拝服:有料 1,500円(拝服券・宝物殿拝観券・撤饌引換券=三連券)
※1月25日より拝服券頒布・先着3,000枚限り
・梅園公開(梅茶・菓子付)大人600円(中学生以上)小人300円
■由 緒御祭神菅原道真公が延喜3年(903)2月25日薨去された祥月命日に行われる祭典。
■内 容当宮は村上天皇天暦元年(947)菅原道真公の御霊を鎮めるために創建された神社である。その御祭神菅公の祥月命日に行われる祭典が梅花祭であり鳥羽天皇天仁2年(1109)2月25日にこの祭典が行われた記録が残っていることから約900年もの古い歴史を持っている。
この祭典には、貞明皇后参拝の古例により皇后陛下の御代拝が行われる。
古くは御祭神を宥(なだめる)と音の通じる菜種の花を供え「菜種御供(なたねのごく)」と称していたが明治以降新暦になり、菜種のかわりに梅の花を用いたことから次第に「梅花御供(ばいかのごく)」と呼ばれるようになった。この御供は、四斗の米を蒸し大小2個の台に盛ったもの(これを「大飯(おおばん)・小飯(こばん)」と称す)で、古くより西ノ京に住む当宮の「神人(じにん)」の末裔らにより結成された七保会の会員が前日に参籠潔斎し調整する。
また白梅・紅梅の小枝を挿した[紙立(こうだて)《仙花紙を筒状にし底に小さなかわらけを敷いて中に玄米を入れ梅の小枝を挿し立てた特殊神饌「香立」とも書く》を男女の厄年に因み42本(白梅〉と33本(紅梅)づつ2台にわけて御神前にお供えする。
尚、授与所では「紙立」に用いた玄米を「厄除玄米」として授与する。
■梅花御供小飯
大飯
紙立
白梅42本(男性の大厄)・紅梅33本(女性の大厄)
1. 梅花祭神事午前10時(於本殿)
祭典を奉仕する神職等は、冠に菜の花をつけ奉仕(菜種が宥(なだめる)に通じる)
皇后陛下の御代拝(宮内庁京都事務所の所長)
2. 野点午前10時より午後3時まで (於三光門前広場・上七軒歌舞会協賛)
天正15年(1587)豊臣秀吉公が当宮境内で北野大茶湯を催した故事に因んで上七軒総出(芸妓15名・女将15名)の奉仕により、御祭神菅原道真公1050年大萬燈祭あたる昭和27年から毎年「梅花祭野点大茶湯」を開催する。
境内の梅も見頃となり、馥郁たる雰囲気の中、多くの参拝観梅者で賑わう。
■備 考厄除玄米: 1袋100円
梅苑公開:有料
大入600円(中学生以上)
小人300円(梅茶・菓子付)
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- 2016/02/25(木) 09:00:00|
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