九州北部豪雨災害 間伐不足が被害拡大BLOGOS 2017/07/18/ 12:52/ 日本財団 宮崎正
http://blogos.com/article/235229/九州北部を襲った豪雨災害では限られた地域に猛烈な雨が降り、福岡県朝倉市や東峰村山間部のいたるところで表層崩壊が発生、大量の流木が中小河川を塞き止め被害が拡大した。記録された雨量は24時間で500㍉を超え、「30年に一度」、「50年に一度」といった豪雨を前にすると、人間の社会活動が地球温暖化―異常気象の大きな原因となっているのは最早、疑いようがない。
同時に今回は、これまでの災害で見られなかった
圧倒的な流木が被害を一層、大きくした。報道などによると、この地域の山間部は風化しやすい火山性の地質で、猛烈な雨により、いたるところで表層崩落が起きたのが原因とされ、間伐など手入れの行き届かない人工林の問題も改めて浮き彫りになった。
わが国は国土の67%が森林、うち約40%は人工林と言われる。温暖化の進行で豪雨は今後も起き、人工林の手入れが行き届かない現状では、特殊な地質でなくとも、同様の災害は避けられない。間伐材のバイオマスエネルギーへの活用など森林を復活させる取り組みが改めて急務となる。
九州山林管理局などの調査によると、土砂崩れは朝倉市と東峰村の山間部約300ヵ所で発生、大量の土砂と流木が10の河川に殺到。橋に引っかかる形で川をせき止め、あふれた濁流が地域を襲った。福岡県は流木の量を36万立法㍍、20万㌧としているが、土砂に埋まったままの流木や海に流された分は含まれず、実際の量はもっと多いと推測されている。
朝倉市杷木地区で支援活動に取り組む日本財団メンバーによると、近く流れる寒水(そうず)川の長さ7〜8㍍の若鳩橋周辺にも大量の流木が重なり、流されるうちに表皮がはがれ、根が付いたままの流木も多く、中には直径70㌢、長さ15㍍にも成長した巨木も目に付くという。
この地域は林業もさかん、人工林からも大量のスギやヒノキが流出したと見られている。興味のある方は、下記の「続きを読む」をクリック!いつもご訪問ありがとうございます。
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▼建材として出荷までに70年 全国森林組合連合会のWebサイトなどによると、人工林は戦後、全国的な造林運動として造成され、成長が早く、密集して植えることでまっすぐに育つ特性を持つスギやヒノキ、マツなど針葉樹が植えられた。最も多いスギの場合だと、最初に1㌶当たり3000本前後の苗木を植え、木の生長に合わせ数年ごとに間伐を繰り返しながら適正数を保ち、最終的に500〜600本まで間伐する。
最初の5〜7年はつる草の除去など下刈り作業。
8〜10年頃から育ちの悪い木や邪魔になる広葉樹などを伐採し、10年過ぎから木を真っすぐに成長させるための枝打ち作業を進め、
高級建材として最終的に出荷できるまでに70年近く掛かる。この間、15年目ぐらいから間伐材でも一定の商品価値が出るが、当初は何の価値もなく、ひたすら気の遠くなるような作業が続く。
▼80%以上が間伐実施せず森林の70%以上は個人が所有する私有林。多くが植林後60〜70年、伐採の適期を迎えているが、安価な外材に押されて値崩れし、建設ラッシュにもかかわらず、2000年の立木価格は20年前の34%まで落ち込んでいるという。かつて薪や木炭として使われた間伐材は石油やガスに代わり、一方で伐採に掛かる費用や苗木価格が上昇。人手不足もあって、同年の調査では、3ヘクタール以上の森林経営者のうち82・3%が間伐を実施していない、と答えているという。
森林は手入れを怠れば、葉が茂っている樹冠部分が重なって地面に光が射さず下草が生えない。結果、栄養を含んだ土は雨に流され、根が十分張らないため幹が太らない線香林が増え、風雪害で折れ、大雨で根こそぎ流される。
針葉樹は広葉樹に比べ根が浅く、九州北部の豪雨災害では、崩れやすいこの地特有の地質も加わって、圧倒的な豪雨に耐えられなかったようだ。現状のままでは、森林、特に人工林の経済性は成り立たない。しかし森林の保水力や水質浄化力、さらには今回のような表層崩壊の防止力を見込めば、抜本的な森林対策、人口林対策を進めることで得られる価値は限りなく大きい。しかも「〇〇年に一度」といった豪雨は、今後も間違いなく頻繁に起きる。
間伐材をバイオエネルギーとして活用する試みも進んでいると聞く。東日本大震災での東電原発事故を受け、原子力エネルギーの活用が難しい情勢にある。間伐材を有効に活用する道は十分あるのではないか。そうすれば森林や人工林の手入れを復活させる道も開け、災害対策だけでなく地域おこしにもつながる。未曽有の豪雨被害を前にそんな思いを強くする。(了)
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「九州北部豪雨災害」により、甚大な被害を受けられた皆さまに対して心よりお見舞い申し上げます。
実は、甚大な被害を受けているにも関わらず、
書いて良いものだろうかと自問して、書かずにいたんだけれども、
上記記事を読んでビックリして・・・・
・・・っていうか、こういうモノの考え方で戦後は植林して来たのか?!
・・・という想いに駆られて・・・というか納得してしまって・・・・・
今回の「九州北部豪雨災害」で圧倒的な流木の被害は凄まじいものがあり、
誰もがニュースで、その恐怖を目にしているかと思います。
豪雨災害の圧倒的な流木は、「効率」から来た災害なんですね。
上記記事の内容は、「山の森林」について何も知らない、歴史も知らない・・・何の智慧も無い記事です。
英国でもドイツでもフランスでもギリシャやローマでも
勿論、日本でも、昔から「山の森林」は「財力」であり「軍事」であり「戦略物資」であったのです。
だからいつの時代も「山の森林」は支配者や国家にとっては命運を握る「命綱」だったのです。
だから大切に育てるのが最優先で、
「効率」などは考えも及びませんでした。
しかし今では、そんな事も忘れ去られ、
「金の成る木」だけを「効率」よく植えたせいで「豪雨災害」に弱い山林を造ってしまったのです。
何か現在の経済そのままですね♪ 知識はあるが智慧が無い。
今回の災害のニュースを観ても分かるように、
流木のほとんどは「杉やヒノキ」といった「金の成る木」。
「杉やヒノキ」は針葉樹なので、真っ直ぐ垂直に育つが根っこも深く垂直に伸びる。
だから山の土を「支える力」にはなるんだけど「押さえる力(土留)」はありません。
山の土を「押さえる力」を持っているのは背の低い広葉樹なんだよね。
広葉樹の根はネットみたいになっていて、土壌を丸ごとスポンジの様な塊にしてしまう。
そこで水を保つことができるんですね。
崩れにくい山、鉄砲水を防いでくれる山を作ろうと思ったら、
「杉やヒノキ」などの「金の成る木」だけでなく、
あまり「金にならない木」である広葉樹・・・・・
例えばブナみたいな木をバランスよく植えて山の保水力を保つ必要があるんだよね。
しかし上記記事のように
「効率」よく「金の成る木」だけを植えたせいで、
山に保水力がなくなり、しかも山を押さえる
「ネット」の役目・・・土留効果のある広葉樹を伐採(間伐)して来た。
・・・っていうか、広葉樹を植えることによって、「金の成る木」を植える
間隔が広くなって
それこそ
「効率」が非常に悪くなるんだよね。採算が著しく悪化する。
よって「金の成る木」だけを植えて、
結果、流木となって多大な被害と共に「金」に成らなくなったってワケ。
まるで現在の日本の経済と同じく、
採算効率を上げるために派遣労働者を多く使い、忠誠心や責任感を失わせ、
よって大きな問題が発生して結果、多大な損害を被るみたいな・・・・・
まるで鏡を観ているみたい。
人間も同じだよ。
何ごとも
「効率」優先にした結果、
「無駄」がない。
「都会的」とか「スマート」とか言うヤツですね♪
「文化」や「教養」って「無駄の塊」なんです。
「教育」じゃないよ。「教養」ね♪
「教育」は「受けた人」と表現しますが、
「教養」は「持った人」と表現しますよね。
「山の森林」は昔から「財力」であり「軍事」であり「戦略物資」だったのですが、
その例として判りやすいのが昔々からの東北・仙台のチカラの源(みなもと)であり、
最近では徳川家康がもっとも恐れたといわれる『独眼竜』伊達政宗公ですね。
東北・仙台には有り余る材木と金銀と馬、すべてを持っていたんですね。
この3つは当時、世界中に通用する商品でした。
「軍事」は製鉄技術と武器、そして造船。近年では鉄砲ですね。非常に多くの火力・・・材木が必要だったのです。
「もののけ姫」ですね♪
まぁ~これからも
「効率」よく進歩して行ってくださいませ。
ワタシは人間らしく、のんびりと徒歩で歩きますわ。
のんびり歩くと美しい景色がよく観れて楽しいですよ♪
あぁ~・・・そういえば「美しい」とか「楽しい」とかいう形容詞って
「効率」よくするには「無駄」なものでしたっけ?!
「都会的」とか「スマート」でない田舎者のワタシでは分かりません。
【もののけ姫】/ アシタカせっ記映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』 (ココをクリック)
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- 2017/07/20(木) 09:00:00|
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